電気を使って英語をもっと速く身に付ける!?
「英語を速く身に付けるために、自分の脳と機械をつなぐ」
…なんて想像できますか?
まるでSF映画のようにも聞こえますが、人間が新しい言語や能力を
速く身に付けられるかどうか、実際に科学者たちが実験を行って
いる研究なのです。
TMS(経頭蓋電気刺激法)と呼ばれるこの技術は、電磁波で脳の特定部分を刺激する特殊な器具を患者が頭に着けて行われます。
データは常に正確というわけではありませんが、特定の能力を学ぶことに関連する脳の大部分を対象として調べることができるようです。
この治療は現在、脳卒中で言語能力を取り戻すのに苦労している患者を助けるために利用されています。
また一方で、軍事的な研究者も含めて、多くの研究者たちが人間の知性を高めるための実験にも利用していて、非常に有益な結果も出しています。
TMSは英語学習にも有効なのでしょうか?
理論的には、言語と記憶をつかさどる脳の部位を刺激して、脳にもっと速く英語を覚えさせることは可能なはずです。
しかし実際は、すべての人の脳にうまく作用するというわけではなく、もし脳の間違った部分を刺激してしまえば、まったく逆効果を招いてしまうリスクもあります。
TMSは将来もっと研究が進めば、言語を速く身に付けるのに役立つときがくるかもしれません。けれども今のところは、従来の英語勉強法に専念したほうがよさそうですね。しっかり練習して、できるだけ英語を話すようにしましょう!
もっと詳しく知りたい方は、下記の英語で書かれた記事も読んでみてください。
http://www.bbc.com/future/story/20140603-brain-zapping-the-future-of-war